キャリアアップを目指して資格を取得する看護師は多い。資格取得によって仕事への自信がつき転職の際に大きくアピールすることができ、また、より高収入を得たい場合やより待遇の良い病院への転職にもつながるからである。看護師は交代制の勤務体制であり長時間勤務が続くこともあるため、なかなか勉強の時間を確保することが難しい。しかし、厳しい環境のなかで資格を取得することができれば大きな糧になるのだ。
看護師に人気の資格として、まず「認定看護師」が挙げられる。これは、一般の看護師に比べ、より高い技術と知識を有していることを証明できる資格であり、給与上の手当てがつくこともある。次に「保健師」が挙げられる。この資格を取得すると、学校や訪問看護ステーションなどでその地域の人々が健康的な生活を送れるようにサポートすることができる。病院外での勤務も考えられ、地域住民とも密接に関われることからコミュニケーション能力も求められる資格である。
最後に「TOEIC」や「実用英語技能検定」の資格だ。これらは、看護師の技術的な能力向上に直接的な関係はないかもしれないが、多くの外国人旅行者や外国人就労者が増加しているなかで、さまざまな国籍の患者と接する機会が増える。そのような場合に、その患者がどのような状態なのか、または何を求めているのかを把握しなければならず、外国語を修得している看護師は優遇される傾向にある。看護師は、技術的な能力向上はもちろんのこと、語学を身につけ日本人のみならずどのような国籍の患者にも対応できるようになると自信につながるのである。